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所長挨拶

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 京都大学ヒト行動進化研究所(Institute for the Evolutionary Origins of Human Behavior, Kyoto University)は、令和8(2026) 年4月にスタートした新しい研究所です。旧霊長類研究所から一貫して、『ヒトとは何か』という問いに答えることを目指してきました。ヒトの行動特性には、言語を操る、さまざまな道具を開発する、相手の考えも読み取ることができるなどの優れた認知機能を有すというプラスの面があります。その一方で、戦争で仲間を殺す、相手を騙す、自然を破壊するというマイナスの面もあります。こうしたヒトの行動特性の進化的基盤を実験的に解明する研究を推進していきます。また、新研究所として、発達老化・精神神経疾患・感染症等に起因する社会課題に取り組む医科学研究を新たな柱として推進していきます。こうした研究は、神経系や免疫系がヒトと近く寿命が長いサルでなければ難しい研究です。また、従来の医科学研究とは異なり、進化や生物学の視点を取り入れた研究を目指します。例えば、過去・現在・未来という時間感覚が感情障害に重要ではないか、またヒトとサルとウイルスの共進化という視点で感染症をとらえることができるのではないか、など新たな視点での研究が展開できると期待しています。
 私たちの強みは、世界トップレベルのサル類のリソースと50年以上かけて培ってきたサル類を用いた研究に関する知識や経験です。ニホンザル・アカゲザル・チンパンジー・コモンマーモセットなど1200頭ものサル類、15000点にも達する骨格標本、6000点を超える分子生物学的試料等を保有し、国内外の多くの研究者にも活用してもらっています。こうしたリソースを活用しながら、ドイツ連邦共和国やアメリカ合衆国等の研究拠点との連携によりさまざまな国際共同研究を推進していきます。
 研究所の英語の略称は、Evolutionary Origins of Human BehaviorからEHUBとしました。Evolution研究のHUBになれるように全力で取り組みますので、ご支援賜りますようどうぞよろしくお願いします。

 

2026年4月1日
京都大学ヒト行動進化研究所長
中村 克樹

 

京都大学ヒト行動進化研究所

484-8506 愛知県犬山市官林41-2 京都大学犬山キャンパス

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