概要
日本動物心理学会第84回大会で、壹岐 朔巳 特定研究員(学振PD)が優秀発表賞を受賞しました。
タイトル:Does self-scratching predict pessimistic cognitive biases in Japanese macaques? Revisiting the James-Lange theory
発表者名:Sakumi Iki, Ikuma Adachi (Kyoto University)
受賞者のコメント:
ジェームズ=ランゲ説は、身体的な末梢反応が認知的な中枢反応に先行することを主張する情動理論であり、「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」というフレーズで広く知られています。本研究では、ニホンザルを対象に、苛立ちや不安などのネガティブな情動と関連するとされる「セルフ・スクラッチ行動」(自分の身体を掻く行動)と、結果が予測しにくい状況で望ましくない結果を予期する認知的傾向である「悲観的な判断バイアス」との関係性を検討し、この仮説の検証を試みました。このたびは栄誉ある賞を頂戴し、誠に光栄に存じます。ひとえにヒト行動進化研究センターの先生方や職員・学生の皆様からいただいたご指導とご支援の賜物です。この場を借りて、皆様に深く御礼申し上げます。
関連リンク
・日本動物心理学会第84回大会
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